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19/12/14 「第36回 銀座 古書の市」目録より 2020 TOKYOと新一万円札と…

■先ずは直近のお知らせから。来週の17日(火)は「洋書会歳末特別市」のため、店の営業は夕方からとさせていただきます。この日にご来店を希望される場合は、お出かけ前にお電話で在席をご確認いただければ幸いです。ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
1年を通じて毎年1度だけ小店も参加している即売会の開催期日が迫ってまいりました。今週、参加店には完成した合同目録が届きましたので、参加店各店のお客様のお手元にも、この週末から来週にかけてお届けできるかと存じます。
以下、そのご案内を簡単に。
 
◇「第36回 銀座 古書の市」2020年1月4日(土)~8日(水) 
松屋銀座8階イベントスクエアにて 
各日10時~20時  *1月5日(日)は19時30分まで 最終日は17時閉場
 
尚、目録掲載品のご注文について、ご注文が重複した場合は12月30日に抽選とさせていただきますので、できるだけこの日までにお申し込み下さい。
当落の結果については会期初日以降、お問合せ下さい。
 
また、同じイベントスクエアでは1月20日まで「利休のかたち-継承されるデザインと心 展」が開催されます。この展覧会の割引券を2019年内、小店店頭でお渡しいたしますので、ご希望の方はお声をおかけ下さい(但し1月30まで。先着順で無くなり次第終了)。
 
今年は4店の新顔古書店を迎えた全17店の布陣で、創業150周年の松屋さんの新年最初の催事を務めさせていただきます。
「銀座 古書の市」のお正月開催は実に十余年ぶり。ひとりでも多くのお客様にご来場賜りますよう心よりお願い申し上げる次第です。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
■今週はその目録の掲載品ですが、HPでご紹介するチャンスを逸していた商品より2点。来年以降のイヴェントに関係の深いものを選びました。
最初は1940年のオリンピックと万博に向けて、1937(昭和12)年に鉄道省国際観光協会が発行した 英仏独三か国語併記の対外広報誌『JAPAN PICTORIAL』。ご存知幻に終わった東京オリンピックに関して残された痕跡のひとつ。
25.5×22.2cmとやや小ぶりではありますが、少々キッチュな印象の表紙から端正な表現が多い本文まで、完成度の高いグラビアページ多数。
それもそのはず、デザインに原弘、写真に木村伊兵衛、渡辺義雄、小石清、堀野正雄な、後の東方社を思わせる才能を集結させた成果であり、いかに力が入っていたかをうかがわせます。目録の112P、No.53に掲載。 

こちらは2024年に一万円札の新しい顔になる澁澤栄一に関係して。澁澤が新時代を最有力国として白羽の矢を立てたアメリカとの関係づくりを目的に、日本人実業団約50名の渡航団とともに渡米した際に米国各地で開催された歓迎行事にまつわる印刷物8点です。
実業団は1909年9月から11月までの約3ヵ月で米国各地を訪問。実業団メンバーには根津嘉一、松方幸次郎、日比谷平左衛門、巌谷小波などの名前が残っています。
印刷物は午餐・晩餐等の飲食のメニュー、音楽会のプログラム、スピーカーズリストや名簿などで、シーティングカード等も。スピーカーズリストには必ず澁澤の名前がクレジットされています。
メニューやプログラムには表紙に水彩画や手彩色がほどこされたものも多く、印刷物にかけられた労力と気配からしても、日本の実業団一行が手厚く迎えられた様子がうかがわれます。
澁澤栄一、時に69歳。澁澤栄一記念財団のサイトには日々刻々スケジュールに追われる渡米実業団の詳細な記録がアップされているのですが、最も驚くべきは渡米先でのハードスケジュールをこなして帰国した澁澤栄一その人なのかも知れません。1万円札の顔。なるほど!
 目録のP108、商品番号No.20として掲載。

■今週も色々ありました。今年は本当に色々ありました。2019年最後の一秒まで何が起きてもおかしくない気もしております。今週の落穂ひろい。
アートから
https://www.huffingtonpost.jp/entry/kenpo-sho-sa-kay-freedom_jp_5de9d36de4b0d50f32b14085?ncid=fcbklnkjphpmg00000001&fbclid=IwAR3dYo-OEzEoQ_PwWIgkxLH8Y5u1r5hyaI6LK7XRqrp_5QM_VNiCkJ6CHeE
自虐史観?
https://this.kiji.is/575662572528616545?fbclid=IwAR3O_pYNdNIxldavJY0OS8EXF_XkVrPcP6VGJ0_we-dEVOF_GkP4ipChH0s
私人?
https://web.smartnews.com/articles/hyrNMttfW9D?fbclid=IwAR0dwvTCG5iNK0Rjy2Iz_APgiduyi0efxjrFc-o_cV5nQZyPkCM63BJUpac
またまた閣議決定。
https://mainichi.jp/articles/20191210/k00/00m/010/110000c?fbclid=IwAR1ysYnRjZj02XVvXZIqe6F8SWor6tolq8NsZ3ef8fQhg2P_uG9I7dGu8zQ
鈍感力? 
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201912/CK2019121102100025.html?fbclid=IwAR13AVmmQpcfp7ARcYuUlii1Qw3M8LH_BMcdPmzmIYEVzUi37cCKZyLWaME
腹ふくるる年の暮れ。 

 

19/12/07 近代日本の百貨店2題 - 大丸と白木屋から

■またしても一言の断りもなく更新1回休んでいるうちに12月に入っしまいました。来月の今頃は松屋銀座8Fで「第36回 銀座 古書の市」の売り場に立っているのかと思うと焦るばかり、ただいま全力で「古書の市」の会場出品用の商品の準備にかかっておりますが、まだ終わりが見えておりません。
来週、店は通常の営業スケジュールで開けますが、店内をますます混沌を極め(とほほ)ゆっくりご覧いただくのは相当難しいものとお考えいただければ幸いです。
年内残すところあと3週間。こんな調子で年が過ぎていくことになりそうです。どうか悪しからず!
 
今週の新着品から。
1点目は 手彫りのレリーフをあしらった立派な木箱に収まる写真のオリジナル・プリント36枚。箱の蓋の内側に貼り付けてあるラベルには「THE WORLD THROUGH LENSES」というタイトルと「SOUVENIR PHOTO SKETCHES OF SHOTARO SHIMOMURA'S TOUR ROUND THE WORLD 1934-1935」というサブタイトルの記載があります。
下村正太郎は明治16(1883)年生まれで後に大丸百貨店の当主となる第11代下村正太郎その人と見てよさそうです。
オリジナル・プリント36枚から成るこの写真集は、昭和9~10(1934~1935)年に視察も兼ねて世界一周の旅に出た下村が、自ら撮影してきた写真をおみやげがわりにして、きみー国挨拶の際などに関係者に配ったものとみられます。
タイトル題箋を全く同じくしながら木箱をタトウ紙へと軽量化し、写真点数を12点まで絞り込んだ別ヴァージョンも存在するようで、今回入荷した木箱ヴァージョンは、より限られた重要な関係者にのみ配られたものではないかと思います。
写真には全点、地名と被写体とを記載した薄紙がかけられており、少なくともフランス、イギリス、スコットランド、フランス、イタリア、オーストリア、スイス、オランダ、デンマーク、北米各地、エジプト、インド各地と、広汎な国々へと赴いたことが分かります。
写真の腕はなかなかのもの。画像では質感まで伝わらないので大変残念なのですが、風景の切り取り方と構図、白と黒とのコントラスト、視線を向けた先の対象物など、確かな写真の腕と優れたセンスが光ります。店舗や私邸の建築にヴォリーズを起用したのは下村の意向だったとされますが、なるほどそれも充分頷けるお話し。
アメリカのメーシーやワナメーカー、パリのボンマルシェなど、百貨店の写真でさえ - 記念品・おみやげとして写真を選んだ結果なのかも知れませんが -いかにも説明的な視察写真といった体のものが1点もないのは見事。百貨店関係資料を離れ、昭和初期のアマチュア写真家の作品集、或いはモダニズム関係資料として、或いは福原信三との比較や実業家の渡航体験などなど、さまざまな捉え方が可能な写真ではないかと思います。 

いや、そんなまわりくどいことは抜きにして。
端的に云ってカッコイイ。そんな写真集ではあります。
 
■下村正太郎が率いた大丸は、江戸時代後期、呉服商から出発し、両替商を兼ねていた名古屋の「大丸屋」が出発点となり、近代的な業態へと改革に乗り出したのは1908(明治41)年のこととされていますが、新着品2点目はほぼ同時代、同じく江戸三大呉服店から百貨店へと転換を果たした白木屋(現在の東急百貨店)の明治35(1902)年1月1日を発行日とする営業案内です。
明治も後半になっての発行ですが、センスはまだ江戸~明治初期のまま、非常に古典的なグラフィック表現が随所にみられる他、お正月特別号の意味合いか、こちらも随分古風な意匠ではありますが、巻頭にキモノのデザインを紹介した多色刷木版図を12図も収めています。
14.5×11cmという小体ながら、その他読物から価格表に至るまで全頁文字組と装飾部分とで色の異なる2色刷という贅沢。贅沢ではあるけれどまだまだ前近代的。百貨店の印刷物の表現が、と云うことはつまり消費者の嗜好と志向が全近代から近代へ、現代へと変わっていく分水嶺というのがどのあたりなのか、俄然、気になってきました。
 
図らずも「逃げ切った」という言葉がセンセイのみなさま(反社のみなさま?)の胸の内を雄弁に語っていると思うんですけれどねえ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191203-00010006-nishinpc-pol&fbclid=IwAR3KFHpUxq8rlRs7CxV6NbYjlCN7xWX8NdbCxrhv-iaGuIrt5P3nAAldGpg
 誰か復元してくれないものか。
https://mainichi.jp/articles/20191204/k00/00m/010/077000c?fbclid=IwAR3mKHrH6ZZxYzLSiB8z0zAWHDYWxJ6EadqqhuykySUJJ_ikmawMsdFkHiA
かと思えば復元可能なものが流出したり。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53033300W9A201C1MM0000/
なんともはや。美しい !? ニッポンの師走である。 いやはや。

 

19/11/23 「第36回 銀座 古書の市」目録掲載品より 戦後日本前衛芸術関係2点

■お断りもしないまま、2週間にわたり新着品のご案内をお休みしておりました。この間に新年1月4日から松屋銀座で開催される「第36回 銀座 古書の市」の目録の入稿完了、目録発送名簿を提出、今週からは本格的に会場用の商品の用意に取り掛かりました。
引き続きの作業のため、店内は再び混乱を極めている上に、店を留守にする日も出てきそうです。
本日23日(土)と来週の26日(火)・28日(木)は通常営業いたしますが、来週30日(土)は所用のため夕方からの営業となります。
ご不便をおかけいたしますが、ご留意いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
先を急ぐ関係もあり、ちょっとした告知もかねて、今週のご案内は「第36回 銀座 古書の市」の目録掲載品よりピックアップすることに。
1点目は 草月アートセンターが残した足跡のひとつ、「東京フィルム・アート・フェスティバル」大阪開催分のポスターです。 1968年に大阪の朝日放送と草月アートセンター、季刊フィルムの主催により開催されたもので、粟津潔によるデザイン。刷はシルクスクリーン73.5×51.5cmと、ポスターとしてはやや小ぶりですが、映像作品のシーンをモチーフとした縦横無尽のコラージュと原色中心の色使いとによって、非常に強い印象を残す表現となっています。
「フィルム・アート・フェスティバル」は、その数年前から始まっていた"映画界での若さの胎動"(恩地日出夫 朝日新聞掲載記事)を"ひとつのエポック"に導くものと見られていました。同じ記事の中で、恩地は"「映画はすでに映画監督だけのものではない」というスローガンが無理なくこの催しのなかにおさまっているのを感じた"と云い、近いうちに"これがスローガンではなく、ごくあたりまえの常識として通用することになりそうな気がする"と続けているようです。
未見の当フェスティバルのパンフレットには「日記をつけるように映画をつくり、カメラで思考し始めた世代の誕生」とあるそうですが、半世紀を経たいま、この予言が見事に日常に根付いたことにお気づきかと思います。スマホとYoutube、SNSというものまで想定していたかどうかはさておき、草月アートセンターという戦後日本の特異点(権力・人脈・お金を しこたま抱えた文化的集団)のすごさに改めて思いを致す次第であります。 

■松沢宥『プサイの函』はいまから12~13年ほど前までに3回か4回ほど扱ったことがあり、当時の販売価格が7~8万。それが6~7年前頃からか、突然オークションで90万になったと聞き、古書店で70万で売れたと云われ、その段階では少店在庫は当然のようにゼロで、またしても早すぎたかと項垂れたのを教訓に、高くなってから売るゾ、高くなるまで待つゾとこの5~6年寝かせていた戦後日本の現代美術関係の商品を今回は目録4Pほどを使って掲載しています。早くも痺れが切れるあたり、小店店主の人間的スケールの小ささを物語っております。
がしかし、これはちょっと遅かったかなと判断に迷っているのが今週の2点目、同人誌『天蓋』。目録に掲載したのは松沢宥の詩「いやらしい神に」が掲載されている第8号(1953年)と二色刷の視覚詩「No.1」と「No.2」が掲載されている第9号(1954年)の2冊で、2冊一括での販売となります。9号で発表した2篇の内の1篇は、松沢関係書籍としてはいま現在最も入手しやすい『星またはストリップショウ』に収録されていますが、他の2篇は未収。
『天蓋』は金田弘、羊歯三郎など、姫路周辺の詩人が集まって発行した詩作中心の同人誌で、刊行のきっかけとなった西脇順三郎はじめ、諏訪優あたりとの同人誌を通じた交流、そして何故か松沢といった人脈につながっていく経緯など、まだまだ深堀してみないと分からないことの多い雑誌です。
1960年代には、『天蓋』のメンバーは後に姫路のギャラリーが発行す『Galant』にも関わっていくようですが、『Galant』では松沢はもちろん、吉原治良以下、具体のメンバーや赤瀬川原平、中西夏之あたりまでかり出す勢い。あまり注目されているようには見えない姫路=播磨ですが、見落とすべからずの観があります。
 
ここのところ起こっていることの全てがあまりに噴飯もので、もはや何か書く気も起きません。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191121/k10012185901000.html
ちなみに、小店の会計関係資料は7年間の保管が義務図けられているし、領収証のない経費は一銭も認められないというこの違い。超弱個人事業主の方を締めつけたところで何の得もなかろーに。 

 

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