#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

new arrival

18/03/02 ミュシャの、ロートレックのリトグラフ入り! 『DAS MODE PLAKAT』!! 6年ぶりの再入荷!!!

■春風駘蕩、とまではまだまだ云えませんが、にしても東京は、一昨日・昨日と春到来を思わせる暖かさに恵まれました。春眠暁を覚えず、と云うこちらの方は小店店主の上に本格的に訪れたらしく、小店店主、終日とろとろとろとろ… と誠に締まりなく、一刻も早く寝床に入りたいらしい。
といった次第でありますから、本日はひたすら駆け足での更新とさせていただきます。まだ3月に入ったばかり。先が思いやられます。やれやれ。

新着品の1点目は、2012年以来2度目の入荷となった『DAS MODE PLAKAT』です。
1897年にドレスデンで発行されたこの本は、近代ポスター芸術の絶頂期の秀作を集めたまさにマスターピースと云うべき一冊で、ジュール・シェレ、ミュシャ、ロートレック、スタンラン、グラッセなどの代表作をポスター現物同様リトグラフで印刷、カラー52プレートを綴じ込んだ実に豪奢な本。ちなみに画像では左から、グラッセ、スタンラン、ミュシャ、ロートレックです。
これら名前を挙げたスター作家が全員存命中の出版だったというのも、前回入荷の時に確認済み。
2012年当時と比べ物にならないほど注目されるようになったジャポニスムに関する当書での扱いを含め、詳細については前回ご紹介した際の記事が下のアドレスにありますので、そちらでご確認いただくとして (と、半ば強制)……
http://www.nichigetu-do.com/navi/info/detail.php?id=631
…… ご覧の通り、前回と先ず異なるのが書籍の外装。保存用のことだけを考えたとしか思えない明らかにチープな改装 (というか残念なことに「改悪」)といわざるを得ません。 

扉から本文、場合によってはリトグラフの余白部まで、十数か所にペタペタ押されている「貯金局図書」というスタンプが前回とのもうひとつの違いであり、この外装を説明してくれます。
がしかし。大正9(1925)年に設置され、「郵便為替、郵便貯金、年金恩給の給与、各官庁の徴収する歳入金の受け入れおよび歳出金の繰り替え、払渡しに関する事項を管掌した」
と云う「貯金局」が何故、このようなバリバリのポスター専門書を蔵書としていたのか…? 証書の類のためのデザイン資料か (それほどの印刷物を必要とされていたのか?)はたまた関係者個人の単なる趣味か??? こちらのギモンは当分解けそうにありません。
*貯金局については下記のサイトを参考にしました。
https://www.jacar.go.jp/glossary/term1/0090-0010-0070-0030-0090.html

■さて、もう1点、『Bush Terminal Sales Building』のパンフレットについても本来なら、それなりの説明が必要なのですが。そろそろ本気で眠たい。眠りたい。眠りこけたい。
よって誠に勝手ながら大幅に端折ります。
ニューヨーク、マンハッタンの中心部で偉容を誇るスカイスクレーパー『Bush Terminal Sales Building』の商工取引案内所としての内容を紹介したもの。高級サロン風のインテリアから、食堂やライブラリー、レファレンス・システムなどの機能、パッケージ用品やファッション雑貨、子供服、ハウスキーピング用品など多岐にわたる出店からなる商業ゾーンまで、雰囲気のある写真で紹介しています。 こちらは1918年の発行。物質文明、ここに極まれりの観すでにあり。20世紀のアメリカの物質的な豊かさにはやはり目を見張ってしまいます。これもまた、ある時代の「記録写真」のひとつです。

 

18/02/24 江戸後期の古裂帖と大正末のモードとしてのキモノ / 堀野正雄のグラフ・モンタージュ

■1回休んだために久しぶりの更新となりました。もしかしたら、更新休んでグダグタしてたんだろうと思われるむきもあるやも知れませんが、 現在お客様のご来店を促す唯一の手段たる当HPの更新を休まざるを得ないほどそれはもう忙しかった。この忙しさ、来週以降も続くことになっておりまして、当面店は店としての体をなさなくなる可能性がありますが、例によって週3日で営業いたしておりますので、みなさまにはご来店のほど、何卒よろしくお願い申し上げる次第です。

18日(日)・19日(月)の二日間にわたって開催された中央市大市。東京古書会館の4フロアを使って並べられた出品点数およそ4,700点。このうち絶対これは落札すると決めて臨んだものは本当に数点しか見つけられず、市場で高揚できなくなった自分に少なからず不安を覚えながら、とりあえず本命は落札。
今週の1点目はその最右翼だった古裂帖36×25.5cmの経本仕立て28頁に36種39点の古裂を貼り込んだもの。小店店主、裂についての勉強は本当にまだまだで、もはや時間が足りるまいと観念しておりますが、生地の厚み、刺繍の手、染の色、柄や古び方等々から、それでも全点明治より前、江戸時代と見て間違いないと見ました。僅かに6点ですが、毛筆で品名を記したものあり、曰く、「綿地太子漢東 弘化年製」「鶉織角名物 慶応年製」「金花山織 安政年製」など。 

「名物裂」と云うには新しく、名物を写して製造されたものと思われますが、江戸末期から時を経ること150年超。裂のサイズはたっぷりしたものが多く、糊もやわらかいものが使われているので、いまからでも仕覆や袱紗に仕立ててみるのも面白いんじゃ? なんて、茶道の「さ」の字も知らないヒトが考えたところで これ即ち「休むに似たり」。

■1860年代から時代は下って1920年代。半世紀もすれば人も変わるし好みも変わる。テキスタイルデザインは好事家と富裕層のためのものから大衆、一般市民のためのものへと変わり、職人仕事は大量生産にとって代わられ、ゆえにテキスタイルデザインの世界にもモードが押し寄せるようになった時代に、モードの送り手たちが考えていたことをいまに伝えるのが画像2点目、「服飾流行の研究発表を目的」としして編纂された『くれ羽』入荷は大正15(1926)年発行の7冊です。
発行元となっているのは京都の呉羽会。京都高島屋、大阪高島屋、大阪大丸、大阪三越、大阪松坂屋、大阪十合、京都染織学校、京都高等工芸学校などが会員となっており、ぞれぞれ意匠家、研究者、指導者等が寄稿。但し、主眼が置かれているのはキモノのテキスタイルデザインにあり、この色調をより正確に伝えるために、本文ページには、実作品の生地サンプルもしくは石版画、手彩色画など再現性の高い印刷手法によって作成された別刷が豊富に貼り込まれるスタイルがとられました。結果、いま見ても銘仙を思わせる大胆かつモダンなデザイン・色使いが多く、大正末期の流行をよく表しています。 

方向性は大きく異なりますが、こちらも絶対買うゾと思って入札に臨んだ『犯罪科学』。何しろグラフ・モンタージュの代表誌なので。
今回落札したのは31冊。第二巻第七号から始まる「グラフセクション 世界の表情」シリーズ全冊、巻頭グラビアでの「グラフ・モンタージュ」が実質的にスタートする第二巻第13巻より、堀野正雄が関わった号多数を含んでいました
撮影、構成、編集等で堀野の名前がクレジットされているものをざっと見ていくと、村山知義監督・編集「首都貫流」、大宅壮一「ゲット・セット・ドン」、千田是也「フェイドイン・フェードアウト」、北川冬彦脚本「玉川べり」、久野豊彦「相場街を貫く」、武田麟太郎構成「蔓延する東京1」、編集部構成の「浅草に生きる」「水上生活者」、そして構成・編集・カメラ全て堀野が担当した「終点」「カメラの報告」がある他、伊奈信夫「危機を探る」、松崎啓次「天国・地獄」なども。欠け号はあるものの、ここまで揃って市場に出たのは久しぶりのことです。
フォトモンタージュを多用し、大胆なレイアウトで見るものにテーマを強く訴えるグラフ・モンタージュの表現はここでも是非お目にかけたいものですが、こうなるとどれを取るのが良いものやら選びきれないという贅沢な悩みと、すぐにへこたれる小店店主の睡眠時間確保のために断念。ご興味ある方は店頭で。
第二巻7号より第三巻第16号のうち、コンディションも良好な23冊一括での販売を予定いたしております。

■今週はこの他、木版刷のキモノの図案集2冊、やはり木版刷の『大日本美術図譜』4冊、1900年代フランスのモード雑誌『LA NOUVELLE MODE』7冊などが入荷いたしております。

18/02/10 絵封筒・図案貼り交ぜ・引き札と今週は木版刷が揃い踏み

■来週店は普段同様、火・木・土曜日で営業いたしますが、金曜日が出張となったため、新着品のご案内は1回お休みさせていたただきます。
また、今週は戦前のファッション関係、キモノ関係、肉筆漫画など落札したものの、少々読み込み もしくは下調べを要するもの多く、ここ数か月の間に入荷しながら、入荷をお伝えしないままできた商品からピックアップし、少々駆け足でのご案内とさせていただきます。悪しからずご了解いただけますようお願い申し上げます <(_ _)>。

あ。この1点だけは正真正銘の新着品、明日から店に並べる木版刷の絵封筒・ポチ袋23点の中から10点を選んで画像にしました。
絵封筒と云えば小林かいちが真っ先に頭に浮かぶかと思いますが、何しろ小店でも買えそうなものとなると かいち以外-何しろ高かったので買えず-、さくら井屋以外-何しろ人気があったので買えず-ということになり、必然的なあまりピリッとしないデザインのものが多くなり、入札もせずスルーするのが常でした。 

がしかし、今回のはご覧の通り。とくに封筒はどちらかと云うとフランスの図案集に出てきそうなデザインに、これはと思っての落札。
23点の中から画像に撮るものを選んでいくと、1点を除き封筒・ポチ袋とも、〇にYの字のマークが入っているという結果に。当然、「誰だYって?」というギモンが兆すわけですが、キーワード検索すれども画像検索にかけようともヒントは得られず。
あきらめて再度状態をチェックしようと裏に返してみたところ、Yマークのある商品数点の裏に「伊東屋」のハンコがついてるのを発見 !  Y氏=伊東屋さん御用達のイラストレーターなのかも知れません。
とはいえいまは土曜日の午前2時。伊東屋さんに電話してお尋ねするなど確認の手立てのあるはずもなく、従ってこれ以上のコメントも書けず「以上おわり。」というこの薄っぺらなご紹介に我ながら呆気にとられている現在であります。

■ここから先の2点は昨年末に入荷、ご紹介の機会を逸していたものから。どちらも少しは動いてくれても良さそうなのですが。 
1点目はここのところ急騰&高止まり傾向のある木版刷図案集から派生したもの。明治~大正初期の木版刷の図案集から、自分で気に入った図案を切り抜き、和紙を台紙にして貼り付けてつくったものと見られます。貼り交ぜされている図案から見て、旧蔵者は木版刷の図案集を少なくとも4~5冊はバラスか切り抜くかし、やはり木版刷の千代紙をやはり4枚前後に鋏を入れたものと見られます。

この手の図案集が古本屋などで安く扱われていた時代があったのか、いずれにしてもいまとなってはもう絶対にあり得ない超ゼータクな貼り交ぜです。ちなみに シート(台紙)のサイズは38×51.5cm。このサイズ感もなかなかゼータク。

小店のお客様であれば大方ご存知のはずの引札。念のためwikiを引用しておくと、「引き札 、または 引札 (ひきふだ)は、江戸、明治、大正時代にかけて、商店、問屋、仲買、製造販売元などの宣伝のために作られた広告チラシである。広告の歴史資料としてだけでなく、独特の色合いと大胆な図柄から美術品としての価値もある印刷物として蒐集の対象ともなり、各地の博物館に所蔵されるほか、展覧会も開かれている。」とのこと。
しかし小店、多くの場合、引き札にはあまり食指が動きません。何しろあのキッチュな色柄 - とくに頬を真ピンクに染めた美女だとかヘタな漫画のような大黒さんだとか - が苦手で。
ところがこの一口は同じ引き札でも別物。キッチュからもチープからも距離を置いたデザインばかり。画像にとったのは、鶴を真正面からとらえていたり、カラスをモチーフに使ったり、富士山と文字のデザインがモダンだったり、波頭の表現がダイナミックだったり等々、なかでもひときわ小店店主の目をひいたものです。
こちらも32×49cmと比較的大判で見栄えは上々。
画像の分と併せて20点ほどがすでに店のキャビネットに収まって、お客様をお待ちいたしていております。<(_ _)>
 

recent catalogue C by image

1435751335394.jpg

仏)明治39~44年フランス駐在日本人旧蔵 ...

1435408268634.jpg

NIPPON 13号...

1435225059408.jpg

空間の寸法体系、GMモデュールの構成と適用...

1285065720661.jpg

英) COMMERCIAL ART 1929 12冊号合本1冊...

1283159833885.jpg

石井舞踊詩研究所(石井獏主宰) 久米正雄宛...

1283159813298.jpg

寒水多久茂 第2回舞踊発表会 久米正雄宛 封...

1283159797468.jpg

石井美笑子舞踊発表会 久米正雄宛 挨拶状...

1283159653089.jpg

花柳美保 第一回創作舞踊発表会 番組 およ...

1281430587768.jpg

文壇余白 献呈署名入...

1270541920809.jpg

露西亜映画史略...

1269258859382.jpg

独) JOEPH BEUYS 7000 EICHEN ヨーゼフ・...

1268239922707.jpg

英) T.E. Lawrence. Book Designer, his fr...

1268062744850.jpg

仏) RUSSIE D'AUJOURD 'HUI JUILLET 1938...

1268060083774.jpg

仏) LE DOCUMENT Juin 1935 NUMERO SPECI...

1248339262542.jpg

マドレーヌ・ヴィオネ...