#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

20/06/20 フリップブック、DM、図案集 …… 再び古紙の日々戻る

■緊急事態宣言も東京アラートも解除されはしたものの、あくまで政治的経済的matterに発するものであり、果たしてリスクそのものが抑え込まれたのかどうかということについては、少なくとも東京都の感染者数から見て当然意見も分かれるところではありますが、小店も少しずつ以前の営業に戻すべく、来週よりアポイント制をやめ、営業時間を13時より19時までとさせていただきます。
営業時間についてはご要望により多少の前後は対応いたしますので、ご用のむきはお気軽にご一報下さい。
引き続き、入店時の手指の消毒についてのご協力と、マスクを着用してのご接客についてご理解を賜りますようお願いいたします。
依然としてご不便をおかけいたしますが、いましばらくの間、よろしくお願い申し上げます。

先週末、「今週初めに更新します!」とFacebookで宣言したきり、結局1回パスすることになってしまいました。というわけで、本日の新着品のご案内は先週の入荷分より選ぶことに。
1点目は昨日の配置換えで入り口すぐの平台に落ち着いた『16 FLIPBOOKS 動け演算』。1990年代には「ポリンキー」や「バザールでござーる」などのCMで次々とヒットを飛ばしたことでその名を知られた後独立、大学教育の現場に立つ傍らETV「ピタゴラスイッチ」の監修などでも活躍を続けるメディアクリエーター・佐藤雅彦が、慶應義塾大学情報環境学部教授時代、自身の研究室の課題として、16人の生徒につくらせたパラパラ漫画(フリップブック)をそのまま商品化したもの。2000年にトランスアート社から出版されました。
A3変形・帯付き、厚みのあるパッケージを開くと、1冊ごとに大きさも厚さも異なる16点の冊子が見開きにきれいに収まるように設計されています。外形も16点の冊子も、リーフレットも帯も、いずれも状態良好です。
佐藤教授が研究室の学生16人に出した課題はFlipbookをつくってくること。制約はひとつ「compute=計算する」こと。「compute」による「Flipbook」とはつまり「自由に自分の感性で絵を描くのではなく、計算や、ある数式を使うか、それが無理なら線分や角度などを配分することによって animation を作りなさい」と云うものだったそうで、課題の内容と提出された16点(=16作品)については、下記のアドレスにある「動け演算」の専用サイトを是非ともよくご覧いただきたいのですが、確かにどれもそのまま商品化したくなる完成度とかわいさです。本当は16冊全部パラパラしてご覧いただきたいくらいですが、それができるのはお求め下さった方お一人さまの特権と云うことで悪しからずご免下さい。
http://www.masahicom.com/flipbook/ 

■Flipbookの下には大友克洋を置いて … といきたかったのですが、画像は左斜め上をご覧いただくとして、COMME des GARÇONS のDMが入荷しました。いまは亡きグラフィックデザイナーKN氏の旧蔵品で宛名入り封筒も。
2012-2013 ルネ・ブリ(René Burri) 25点/2013-2014 大友克洋 20点(No.19含む)/2014-2015 FREE INTERPRETATION OF THE WORK OF JR BY REI KAWAKUBO(アーティストJRとのコラボレーション)12点 以上57点が入荷。Burriの2点とJRの12点は封筒欠ですが、いずれも状態は極美。全点バラ売りの予定です。

画像的にこうして並べてみるといささか無理のある組み合わせとなりましたが、手製・手描きのテキスタイル図案集が久しぶりに入荷しました。題して『第壹号 織物正絵』。3×4cm~14×9cm前後の手描き・水彩の図案435図が収められています。
僅かに3点ではありますが、図案のなかに軍人図が含まれていることから日清日露戦争を経た明治後期頃のものと見られます。
当時の図案としては使用している色数が多いこと、とくに小さなサイズに落とし込まれた反復するデザインに端正なものが多い点など特徴もあり、詳しい方がご覧になれば、地域や織物業者としてのレベルなどまで、読み取れることは多いのではないかと思います …… と、肝心なところでバトンを渡してしまおうとするあたり、まだまだ古本屋としての課題であろうと思う次第であります。

■今週から市場が本格的に再起動。従前通り、市場通いを主軸とする一週間が戻ってくるのと同時に、またしても「一週間なんてあっと云う間!」な日々が戻ってきました。古本屋の日常、要は市場を軸にまわっていたのだなあと改めて実感しています。ならば、店の営業についても完全回復まではあともう一歩のはず。再び店でお目にかかれる日を楽しみにお待ちいたしております! 

 

 

inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent