■前回更新でもお知らせいたしましたが、明日4/11(土)は朝から南部古書会館で開催される市場で入札、午後はそのまま改札などをお手伝いするため、店は臨時休業とさせていただきます。どうかご容赦下さいますようお願い申し上げます。来週からは火・木・土曜日の各日12時から20時の営業に戻ります。今週時間がとれずに店に入れたきりになっている新着品の店出しにも努めますので、みなさまにはご来店のほど、何卒よろしくお願いいたします。
■明日は早起きなので、本格的な新着品ご案内は明日土曜の深夜、今日はこれまで…と思ったのですが、さすがにそれでは淋しい。ような気がしないでもないのは私だけか。まぁそれはそれとして当人の安眠のために、とりあえず今日のところは1点だけ。画像は入札用の封筒に『縞模様布見本帖』と書かれていたものの、実際には何のタイトルもないぼろぼろの和綴じの一冊であります。「で、何よ」といわれれば、まさしく封筒に記載された通りなのではありますが。サンプリングされた布の質感や発色、台紙の紙の草臥れようなどから、少なくとも明治初期か、それ以前にまとめられたものではないかと思われます。縞帖と呼ばれる多くは、主に木綿の織物を中心に集められているようですが、これはちょうど5対5程度の割合で木綿と毛織物が貼り交ぜられてています。縞帖としては勿論、木綿が上のはずです。が、しかし、綿と毛織という質感の異なる断片が無造作にわらわらと同居していることで、どのページもどこかアート作品のような表情を見せているのが面白いところ(木綿だけだともっとのっぺりとした感じになります)。画像は草臥れた台紙の余白部分を除いて切り抜いたものですが、こうして見ると「サノシゲのサクヒン」といっても通じそう…? と思うのも「見本帖」には徹底的に弱い日月堂だからでしょうか。お次は……といきたいところですが、ここは安眠第一に、続きは明晩までしばしお待ちを !