#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

09/05/30 モダンのやって来る前に - エリック・ギルとプライベート・プレスによる作品 / 19世紀・教会にまつわる装飾図案集 


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1243613095033.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 146
1243613095033.jpg

左)『GLORIA IN PROFONDIS』G.K.チェスタートン著、カーウェン・プレス制作350部限定本。扉にエリック・ギルのオリジナル木口木版画1葉入 右)1936年、ゴールデン・コッカレル・プレス刊行『THE GREEN SHIP』より「Woman Diving」と題されたエリック・ギルのオリジナル木口木版画。限定12部内No.11、サイン入

■左の営業ご案内と重複いたしますが、来週は小店所属の東京古書組合南部支部の大市会が開催される関係で、6月6日(土)は14時からの営業とさせていただきます。6月2日(火)と4日(木)はいつも通り12時から20時で営業いたします。6日土曜日のご来店はいつもよりゆっくりめでお願いできれば幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
うむむむむ。あとちょっとだけ、なのに。なのに何故そこのところを頑張れなかったのか『ダムダム』創刊号ソウカンゴウそーかんごうソゥ………とアタマのなかでエコー響きっぱなしの帰途となった今週の市場から。上の画像はどちらもイギリスのプライベート・プレス、そしてエリック・ギルがらみです。左はG.K.チェスタートン著、カーウェン・プレス制作の350部限定本『GLORIA  IN PROFONDIS』(無刊期、1927年か)。画像にとった表紙の図版は凸版印刷と思われますが、扉をギルのオリジナルの木口木版1葉が飾ります。本文たったの8Pの瀟洒な冊子は、いかにプライベート・プレスらしい佇まい。右は - 落札品に添えられた解説によると - 1936年、ゴールデン・コッカレル・プレス刊行『THE GREEN SHIP』より「Woman Diving」と題された1葉。版面下には11/12の記番と「ERic G」の署名があり、調べてみると同書に収められた6葉のギルによる木口木版画の内の1葉のようです。左の本の扉はというと、東方の博士と聖母子をモチーフに、中世の素朴な宗教画を思わせる静謐な作品。右の版画はご覧の通り、細やかな線で造形された流れと黒白のバランスとが見事。エリック・ギルといえば私生活では色々と・相当に・困った人だった・ことが知られるようになってしまったわけですが、にも関わらず彼の残した作品はどれも決して崩れることなく、それどころか気品さえ感じさせられるのは実に不思議。もっとも、作家と作品とは別人格。これもそのひとつの証かも知れませんが。
 


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1243613120224.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 166
1243613120224.jpg

1857年、ブリュッセルの建築家によって著された『CHOIX DE MODELES』はカソリック教会の伝統的装飾を詳細に図解。図版は全頁、銅版画による。

■エリック・ギルも参画したイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動は、中世に範をとろうとしたわけで、そこのところはちょっと。と思っていたのですが。ぼっろぼろになった1857年発行の『CHOIX  DE  MODELES』なる本を開いて見ると、少しだけ分かるような気がしてきます。本日2点目の画像がそれ。ブリュッセルのT.H.KINGなる建築家の著作で、主にカソリック教会の建築や聖杯といった備品等の伝統的な設計・デザインやモチーフを詳細に図解したものです。47×31.5cmの大判、しかもその倍のサイズをフルに使ったものが多く、どれも銅版画。次から次へと現れる装飾、装飾、装飾…建築物からフリペーパーまで、どれも格好よく洗練された“引き算のデザイン”に慣らされた目には、過剰でケッタイで時には奇矯ともとれる装飾は(高い所に飾る彫像は視覚的効果からかどれも三頭身だったりするもので)、非常に多くの記号をまとい思わず見入ってしまいます。いや、何よりあっちこっち向いた手書き文字による指示書き、太さが変わる手描きの線といった“均質ならざるもの”のもつ微妙な質感というのは、実はとってもカッコイイのではないか……と思うのですが、いくら説明してもこればかりはうまくお伝えできそうにありません。日月堂あるじの眼と気が確かかどうかは、是非店頭でご確認下さい。今週はこの他、『CHOIX  DE  MODELES』の現代版・タイポグラフィ編といった感のある『EMIGRE』等書体デザイン関係洋雑誌6冊ダリがエディトリアル・デザインを手掛けたスペシャル・エディションを含む『VOGUE』約30冊堀口捨己著『現代オランダ建築』(大正13年・初版)などが店に入ります。来週金曜日は夜まで市場のハシゴ、土曜日は早朝から市場のあと店に。このため、この新着情報も来週に限り月曜日となる可能性があります。都内駆け回って何が買えるか何が入るか - 金曜更新がない場合には月曜日に、またご高覧いただけますようよろしくお願いいたします。

inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent