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09/06/07 ご連載第二回、本日アップ ! 新着品はニキータ・バリエーフの蝙蝠座パンフレットとバルビエのプレートでご連載に近からずも遠からず……?


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日本のヴァラエティ劇団に大きな影響を与え、来日経験者でもあるボリス・ロマノフやロシアにおけるジャポニスムの紹介者でもあったドブジンスキーも参加したニキータ・バリーエフ主宰蝙蝠座のパリ公演パンフレット。画像のイラスト2点はともにドブジンスキーによるもの。表紙には蝙蝠も飛んでます。

急告です! 6月13日(土)、よんどころない所要の出来により、この日の開店時間を午後4時半からに変更させていただきます。11日(木)は予定通り12時よりの営業、また、来週は火・木・土曜日の12時~20時で営業いたします。二週続いて土曜日の開店時間が遅れることになり、ますますご不便をおかけして本当に申し訳ございません。平にご容赦の上、ご来店のほどお願い申し上げます。(6/10追記)
textのページで先月ご連載開始となった「バレエ・リュスと日本人たち」。その第二回目を本日(6/7)アップいたしました! ご執筆いただいている沼辺先生に校正をお願いした際、訂正箇所と一緒に届いたのが「6月7日にアップせよ」との指令。第一回目と同様、この指令もまた必然によるもので、その詳細はこちらでご覧いただくとして、なるほどご研究というのはこうして深められていくのかとライブ感まで味あわせていただいております。花の都のバレエ・リュスが早くも日本に上陸するユクタテ、みなさまもどうか是非ご高覧下さい。
というわけで今週の新着品。最初はバレエ・リュスのパンフレット、に、似てはいますがさにあらず。ニキータ・バリエーフ率いる蝙蝠座によるパリはマドレーヌ劇場における公演のパンフレット『LE THEATRE DE LA CHAUVE-SOURIS DE NIKITA BALIEFF Saison 1926-27』。蝙蝠座はモスクワ芸術座を母体に、一説によると限られた観客を対象にした公演や俳優たちの隠し芸の披露会として始まったのが、そこで展開される“名作のパロディ、コメディ、音楽演奏や歌唱、レスリングやサーカスといった思いつく限りの奇想天外な演劇の実験”が面白いと評判を呼び、やがて興行形式をとるようになった(中野正昭「新興芸術派とレヴュー劇場参照)ようで-といったあたりは実は後知恵。市場で初めに「おや?」と思ったのは画像中左から二人目の肖像写真に添えられたボリス・ロマノフの名前でした。ロマノフといえばバレエ・リュス。振り付けがフォーキンからマシーンへと移る過渡期にあって、バレエ・リュスの「サロメの悲劇」と「ナイチンゲール」の二作について振り付けを担当しています。となれば兎にも角にも買わねばなるまい。というので落札したのですが、今回、改めて調べてみると、ロマノフは1916年、夫人でありバレエ・リュス誕生公演にも参加していたエレーナ・スミルノーワとともに来日、この時、帝劇の依頼で公演を行ったのが日本初のロシア・バレエお披露目になったのだとか。また、1926-27年のパリ公演で美術を担当した


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バルビエによる『シェエラザード』より、「金の奴隷とゾベイダ」のオリジナル・プレート。

ドブジンスキー(画像中もう一人の人物)も、ロシアでディアギレフの「芸術世界」に参加、バレエ・リュスでは「ミダス」で舞台美術・衣裳を担当、また1900年頃から浮世絵の蒐集と研究に努め、作品にジャポニスムを取り入れたりしたこともあったというし、さらにさらに、1929年に日本で旗揚げされた“ヴァラエティ”劇団「蝙蝠座」- 舟橋聖一、中村正常、今日出海らを同人に、院外団員として井伏鱒二、小林秀雄、菊地寛らが名を連ねる - は、バリエーフの蝙蝠座に因んで付けられた……と何とまぁ、つつけば出てくる日本との関係。維新・開国から半世紀ほどの間に、日本と西欧諸国との間では、少なくとも文化の面で相互に尊重し、また影響を及ぼし合うし下地はすでに十分整っていたようです。パンフレットに話しを戻せば、画像右と左上の、絵本のようにカラフルで楽しそうなイラストはドブジンスキーによる舞台美術(実際ロシア絵本展の図録にも彼が描いた1冊が掲載されています)、演目はと見れば歌あり踊りあり諷刺劇あり、二度の休憩を挟んで一晩で何と15演目! バレエ・リュスに負けず劣らず一度でいいから見てみたかった蝙蝠座、の貴重な痕跡です。
随分以前になりますが、店先でやはりバレエ・リュスに造詣の深いお客様とお話しをしていた時のこと。セゾン美術館の図録『ディアギレフのバレエ・リュス』の話になりました。お客様曰く「あの図録にひとつだけ余計なところがある」と。そう指摘を受けたのが、他でもない今週の新着品二点目も含まれたジョルジュ・バルビエによる「版画」のセクション。新着品とは、バルビエによる『シェエラザード』より「金の奴隷とゾベイダ」で、1910年の初演でニジンスキーと美貌のイダ・ルビンスタインが演じたシーンを描いています。さて、先のお客様とのお話しの続き。飲み込めずにいる私に一言、「ディアギレフが美術も衣裳も一度もバルビエに依頼しなかった理由を考えてごらんなさい」というヒントをいただきました。ディアギレフが志向したのがあくまで芸術だったのに対し、バルビエの版画に代表されるのはむしろそこから派生したモードと呼ばれるべきものであり、少なくとも「ディアギレフの」というタイトルを冠する限りモードのところは余計、というのが私なりの答えなのですが、不出来な生徒に対する採点結果はまた後日に。それにしてもご連載が始まってからというもの、何故か関連商品の入荷が続くのがとても不思議。やはりカモ。なんでしょーか。今週はこの他、型紙付きまである1920年代のファッション洋雑誌約30冊戦前の『VOGUE』2冊、超有名名家旧蔵の戦前の銀器や時計、宝飾品等のアイテム別のカタログ6冊、表紙のデザインから記事内容・図版までタイトルだけで見くびっては大間違い - 本当にビックリ - の『Popular Science』1927年前後約30冊1950~60年代・パリでの演劇公演の小型パンフレット類23冊(伏屋順仁あり、サルトルあり、サガンは沢山あり!)、日本からは『TRAVEL IN JAPAN』2冊戦前の露文と思想系書籍6本口(およそ100冊)など、いつになったら棚に入れら……いえ。はい。急いで。捌きますはいはい。
 

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