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09/07/11 誕生から100年・まだまだ続くバレエ・リュスは公式プログラム一挙9冊が新入荷。ほぼ半世紀前・オリンピック前夜の東京風景を垣間見る写真群。 


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Comoedia Illustre誌の編集による1914年の『Les Ballets Russes Programme Officiel』。画像は左からバクストのイラストをあしらった表紙、フォーキンとヴェラ・フォーキナのスチール写真、バクストによる衣装デザイン画。中面に当日のプログラムの差し込み有り。

■小店隣室で先週土曜日からスタートした「MODE, a la mode」展、お陰様で久しぶりに少しだけ賑やかな営業日を過ごしています。店はお客様によってはじめて息が吹きこまれるものだということを、改めて実感しています。会期は18日(土)[最終日午後3時閉場]まで。商品の大部分は会期中のみの扱いとなります。詳細についてはこちらをご高覧の上、どうかお見逃しなくお買い逃しなく、是非足をお運び下さい。また、来週改めてお知らせいたしますが、7月21(火)からは渾身の力作目録も出てますます好評!好調!!の“古本海ねこ”さんとそのお仲間のみなさんによる古本海ねこ6日間限定ショップ」がスタートします。いうまでもなくこちらも必見!どうかお楽しみに。
「バレエ・リュス誕生100年より“しし座のオバちゃん(=シャネル。為念)”の方がキちゃっタところでMODE展てのは正解だったかもよ。」とはお客様からいただいたお言葉。当HPで「バレエ・リュスと日本人たち」をご連載下さっている沼辺信一先生ご自身のブログで何度も触れていただいたり、他にいくつかのブログや展示&ギャラリートークなどの告知も見られるようになってはきましたが、全体に控えめなのは確か。そんな中で小店ひとり、直球ド真ん中のバレエ・リュス公式プログラム11冊(5/23付新着)と豪華本(6/20付同)、さらにバルビエの「シェエラザード」のプレートや「蝙蝠座」パリ公演プログラム(6/7付同)などその周辺まで加えてバレエ・リュスに関する入荷が続く今年、この度。さらに。新着品が到来。バレエ・リュスのパリ公演公式プログラム9冊まとめて新入荷です。それにしてもよりによって移転これから。原状復帰これから。内装プランこれから。見積もりもこれから。ぜぇーんぶこれから。という時に。公式プログラムだけで現在在庫22点というバレエ・リュス大尽(大袈裟な)となった結果がますますのケーザイ的逼迫であります。むむむむ。


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画像は全て紙焼きされたものからで、上左より時計回りに、昭和32年・渋谷東急会館裏、昭和32年・西銀座7丁目角(電通通り)、本郷菊坂町、一の橋付近・風呂屋、丸の内街、市ヶ谷。半世紀前の都心の姿。

と唸っていても仕方ないので、これから毎週1点ずつご紹介させていただこうかと思います。最も古い順から、トップバッターは1914年パリ・オペラ座公演に際して発行されたもの。ニジンスキーが解雇された翌年にあたる1914年は、フォーキンの復帰、マシーンのデビューなどバレエ・リュス第二期スタートの年として位置付けられています。この公演では全9演目が用意された内、フォーキン振付による「ヨセフ伝説」「金鶏」「ミダス」、およびストラヴィンスキー作曲、ボリス・ロマノフ振付(蝙蝠座!)の「ナイチンゲール」と初演が4作ちなみに「ミダス」の美術は後年やはり蝙蝠座に関わるドブジンスキーが担当。ニジンスキーの不在を埋めるかのような新作ラッシュの公演で、実際、バクストが衣裳を、ホセ=マリア・セールが美術を手掛けた「ヨセフ伝説」などは、『ディアギレフのバレエ・リュス』図録によると“テーマは「豪華さ」であったといっても過言ではない”との由。プログラムもそれをそのまま映したような豪華さで、広告まで含め全頁金色+カラーの最低2色刷り、カラー図版多用、ダンサーの姿を生き生きと写した写真図版はコロタイプ印刷、何より演目や美術・衣裳に関する解説にボリュームを割き…と、美観に加えて充分な資料価値を備えた見事な一冊です。別刷りの当日のプログラム、金糸使いの綴じ紐もついた完品、状態も申し分なし。加えて裏表紙はマルティ描くところの香水のフルカラー広告というのですから、お金の苦労も忘れようというものです(ただし間違いなく「忘れた頃にやってくる」。こわいよぉ)。
■お次は少し毛色の変わったところで、昭和37年5月頃に撮影されたものを中心とした東京都内各地の写真ベタ焼き234カットと紙焼き166枚の一括。ルーペで具に見ていくと(これが乱歩の『押絵と旅する男』の気分も少しだけ味わえるのですが)実に面白い。数寄屋橋の床屋はしもた屋で、職人さんが土間に座って仕事している桶屋さんは一の橋近辺、付近の路地では地下足袋姿のおじさんが「あんずあめ」の屋台を引っ張り、夜、暗闇に沈んだそこに八百屋さんの軒先の明かりだけが煌煌として、根津の溝渕紙店の店頭には紙の束が無造作に積み上げられ、「機械部品加工他平削挽物一切」と何やら念仏めいた看板があり、本郷菊坂の上から得られる眺望は遥かに遠く、三田の学生街も丸の内のオフィス街もトーキョーを行く人々の頭の上に空は広く、木造四階建ての建物は下宿屋か、民家を隔てるのは板塀で、電信柱は木製で、街角にはゴミを入れる木箱が置かれ、半蔵門付近に出来たばかりの立体交差を望む風景だけが唯一、「いま」の東京に繋がっている、といった具合。オリンピック前夜、東京に戦後の風景の残る最後の一瞬を切り取ったこの写真群は、見る人それぞれに発見があり、そして、とても多くのことを語りかけてくれるはずです。今週は『レメディオス・バロ展』『ルネ・ラリック展(仏)』等美術展図録のデータを少しだけHPにも追加いたしました。この他新着品はいずれも比較的新しいものですが、『有元利夫全作品』等美術関係『ヴィオネ』『DRESSTUDY』33冊などファッション関係を中心とする図録・書籍で、こちらも随時アップ&棚入れしていく予定です。
 

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