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10/05/01 GWにも市場あり。新着品はムルロー工房の石版と非水の孔版と


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別にニューヨーク版が存在する『THE ORIGINAL POSTERS OF BRAQUE・CHAGALL・DUFY・LEGER・MATISSE・MIRO・PICASSO』のロンドン版。上左のカバーもマチスのポスターから起こされた石版刷。上右はピカソ、下左レジエ、下右マチスのポスターのリサイズ。リサイズも刷りもムルロー工房が担当した102点のプレートが収められている。

■最長で11日連続というケースもあると聞く今年のGW。小店も5月1日(土)の営業を終えると、5月2日(日)~5月5日(水)の期間、連休させていただきます。HPを通じた在庫商品についてのご注文についてもお休みをいただき、この間に頂戴いたしましたご照会・お問い合わせ等については、5月6日(木)より順次ご連絡申し上げます。いつものご不便にさらに輪をかけてのご不便、恐れ入りますが何卒ご海容のほどお願い申し上げます。
今年はしかし、それだけではございません。というご案内。目黒のアンティーク・ショップ、ジェオグラフィカさんのアニヴァーサリー・フェアにちなみ、小店がいつもよりスケールアップして臨時の店開きをさせていただいております。会場は目黒通り・ジエオグラフィカさんのビル3Fのライブラリー・スペース、4月29日(木)にスタートした会期は5月9日(日)までで、こちらは会期中無休。小店もう一軒分に相当するゆったりとしたスペース、しかも小難しいあるじは不在(…ははは) - どうですこの恵まれた環境は! 詳細についてはこちをご参照の上、みなさま是非一度お出掛け下さい。
■といったGW中ではありますが、5月1日(土)も店に新着品、入ります。そんな中から最初はモンテ・カルロのANDRE SAURET編、ロンドンのA.ZWEMMERを版元に、フランスで印刷されたというとてもインターナショナルな英語の書籍『THE ORIGINAL POSTERS OF BRAQUE・CHAGALL・DUFY・LEGER・MATISSE・MIRO・PICASSO』1959年発行のこの本、著者はムルロー工房の二代目・フェルナン・ムルローです。ムルロー工房の名前を世界的評価に高めた石刷師F フェルナン・ムルローが1940年代半ばから1950年代後半までに手掛けたブラック、シャガール、デュフィ、レジェ、マティス、ミロ、ピカソのポスターをリサイズした上で、全てムルロー工房が石版・片面刷(ごく一部はオフセット印刷との複合か)した102点のプレートと、著者によるテキスト並びに各ポスターの刷り部数等データをまとめたもの。


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『LES PEINTRES TEMOINS DE LEUR TEMPS』1968年のポスターに取り上げられたベルナール・ビュッフェ39歳当時の作品。こちらもムルロー工房による石版刷。

データ部分は資料として重要、そして、サイズの点では少し物足りないかも知れませんが、図版と刷りの完成度は当然とはいえ申し分なく、これだけの画家のリトグラフを102点揃えるのはもはや至難の業であることを考えると、この本、やはりとてもよく出来ていると思います。ポスターに比べると書籍の保存はずっとラクですしね。ポスターの保管は本当に厄介で …
なんてことをいってる人間が勢いで。買ってしまいましたまた。ポスター。同じくムルロー工房のクレジットのあるベルナール・ビュッフェの石版刷ポスターです『LES PEINTRES  TEMOINS DE LEUR TEMPS』=「時代の証言展」は戦後の1951年にスタートして1970年代まで続いたシリーズ企画で、タイトルの示す通り、その時代を代表する画家たちを集めた華やかな展覧会だったとか。これは1968年1月よりパリ市立ガリエラ美術館で開催された同展のポスターで、ビュッフェ39歳当時の作品が使われています。パリのちょっと格式ある古書店に勇をふるって踏み入れると、あろうことか私なんぞをつかまえて必ずといってよいほど率先して見せてくれようとするのがビュッフェのリトグラフ入限定版書籍である場合が多く、彼の国ではその程度に日本人=ビュッフェ大好きという図式がしっかり確立しているにも関わらず、正直にいってどうも私にはピンとこないところがあったビュッフェ。何だかなぁ退屈で。と思いこんでいた私ですが、この作品のエキセントリックなところは案外悪くない気がしてくる … のも仕入れてしまった勢いでしょうかねぇ。




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昭和21年8月発行の杉浦翠子主宰・短歌同人誌『不死鳥 第七号』。表紙の孔版図版には「非水絵」の文字も。裏表紙も同じ手によるものと思われる。「日本降伏一年一周年記念号」の当号の巻頭は正田篠枝が原爆をうたった「唉!原子爆弾」の約40首。非水パリ滞在当時、北白川宮急逝時の記事も見落とせない。

■うっわ長いなあ。あと少しだけご辛抱を。これで今週の打ち上げ、となりますのは、歌人であり杉浦非水夫人である杉浦翠子が疎開先の軽井沢で発行した全頁孔版による同人誌『不死鳥 第7号』昭和21年8月に発行された当号は、「日本降伏一周年記念号」と副題が示され、巻頭を翠子による「註」を伴う正田篠枝の短歌「唉!原子爆弾」約40首が飾り、続いて翠子による「敗戦一年」の21首が置かれています。同人による短歌作品、斎藤茂吉、兼常清佐、山路閑古らによる「諸家来信」、「会員来信」、翠子「米に別れるの記(一)」等、どの頁も細かな字でびっしり綴られ、表2・表3まで使いきった2段組み25Pは、“書きたい”“伝えたい”という熱気と迫力に満ちています。さらに巻頭に別紙綴じ込みによる“杉浦非水謹記”「東久邇宮への歌集日の黒点献上に就て」が2頁。こちらは非水の文による翠子の歌集献上と返礼までの経緯を主旨とする内容ながら、大正12年パリ滞在中の非水が、三越の依頼により自動車事故で亡くなった北白川宮への弔意のために吊花を制作した時のこと、その葬儀の様子が詳細に記されているのも見逃せません。そして、表紙、裏表紙、扉など、同誌を飾る図版全てが非水の手になるもの。孔版に版画としての価値が認められつつある現在、これもまた非水の版画作品として見てよいのかも知れません。今週・もとい・明日はこの他、1970年代のSONY関係資料が10点ほど、そして久しぶりに本らしい本・『浮浪者を語る』など黒っぽい本学術系の白っぽい本とが約80冊入荷いたします。で、一週間後にはまたいつも通り市場があり、GW明けにはまた新着品のご案内でお目にかかります。みなさまどうかよいご休暇をお過ごし下さい!

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