#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

07/01/22 Information

■日曜深夜を跨ぎ越し、只今月曜日に突入しながら作業は続きます。このインフォメーション、今週は2回分、一挙にアップ。このため下の1/21付けも今週の新入荷情報となっておりますのでお見逃しなく。で、くどいようですが(自分でもホントにくどいと思ってますスミマセン)、今週の店の営業は火・木・土曜の12時~20時です。おっとそれから。パリ行きは2/22出発・3/1帰国で決定。その前後を含め、休業期間についてはまた改めてお知らせいたしますが、それまでの間は火木土の営業を続けますので、よろしくお願いいたします。 新着その二(はいわば戦後編)の①:現代彫刻界の巨匠、セザールの回顧展図録『Cesar Retrospective des sculptures』。1976年、ジュネーブ、パリなどヨーロッパ5ヶ所を巡回した展覧会に際して出版されました。セザールといってピンと来ない方でも、鉄屑の集合体のような作品や廃車を四角形にプレスした作品、美ヶ原美術館にあるタイトルそのままの「親指」などの作品など、見れば「あれね」とお分かりいただけるでしょう。図録は巡回した美術館の学芸員による解説、セザールとセザール後の動向・批評等、仏独併記のテキストと年譜、展覧会歴等資料とで全体のほぼ四分の三を占めます。図版は全てモノクロ。2cm弱の厚みを綴じるのは二つの金属鋲。表紙に使われたセザールの肖像を部分的に拡大した写真が途中途中に挟み込まれます。紙の次に鉄が好きな私は、鋲を使った造本と、私を突き抜けてその先を凝視しているかのような作家のまなざしに惹かれての落札でした。アーティストたるや、面構えかくあるべし。ところでこの人の眼鏡、目盛りが刻まれた上にネジが付いていてまるで機械のよう。老眼鏡の必要に迫られている私は、これもまた大いに気になっております。

■新着その二の②:すでによく知られている雑誌『ドムス』に交じっていたのがこの雑誌。1967年から68年にかけてニューヨークのドット・ゼロ・インコーポレーションが発行した『dot zero』の第4号と第5号。初めて見る雑誌でしたが、マッシモ・ヴィグネッリがデザイナーを務めたこの雑誌、見ればタダモノではないようで…まだまだ分からないことは多いのですが以下は斜めに眺めた(=読んでない…)概要です。第4号は1967年モントリオール万博の特集。アメリカ館の写真を中心に、図版・テキストとも縦横斜めと自在に組まれた紙面が見事。テキストもウンベルト・エーコ「万博のセオリー」、写真家ウィラード・ヴァン・ダイク「万博の五つのフィルム」、アイヴァン・チャマイエル「“クリエイティブ・アメリカ”をデザインする」など充実。第5号は「輸送機関のグラフィック」をテーマにMOMAで開催されたシンポジウムの特集号。こちらは駅構内やロードサイドのサイン・デザイン、サーキュレーション設計を中心とした図版をすっきりと配し、座長を務めたジョージ・ネルソンやチャマイエルなどの論考を掲載。「シンポジウムの討議をまとめました」というのとは一味も二味も異なります。いずれも使用された活字の書体や印刷技法(オフセット・リトグラフ)まできちんとクレジットされていて、高度なデザイン意識の元で編集・制作された雑誌だといえそうです。知らないままでいる優れた雑誌がまだどれだけあることか。何しろ相手は過去。しかも世界…少し気が遠くなりかけたのは?ただいま現在夜中の三時過ぎだからだろうか??? 新着その二の③:忘れてはいけない『ドムス』は1960年代を中心に約40冊の入荷です。こちらはまだ落丁・切り抜き等チェックの途上にありまして、確認できたものから随時店頭に出してまいります。40冊の雑誌のページを繰るのは誰?…と尋ねたところで返事はなく。私しか居ないのでした。

inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent