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21/05/14 営業自粛延長戦突入!

■久しぶりの更新となりました。今週には、店の営業再開を予定しておりましたが、非常事態宣言の期間延長をうけ、店の休業期間を5月31日(月)まで延長いたします。非常事態宣言解除に合わせて営業を再開いたします。
休業期間中は、Facebook、Instagram、Twitterで商品の紹介をしていく予定です。
当HPとは少々趣を変え、理屈抜きに楽しめるもの、飾ったり贈ったりはたまた切ったり貼ったりと、気軽にお使いいただけるものなども選んでいければと考えております。
暫しの休業でまたしてもご不便をおかけいたしますが、営業再開の折にはご再訪を賜りますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。

休業中に何をやっているかと云いますと、2軒ほどお客様宅のご蔵書整理のお約束が入っている他は、ひたすら自宅の片づけに専念しています。自宅に持ち込んだまま手つかずだった品物は、未練がましくとっておくのはやめて、今年こそ気前よく追い出すんだもんね!  と思う先からこういうものが出てくるのが紙モノ屋つらいところでありまして、水貼りシールを集めたファイルが3冊も出てきてしまいました。
この愛らしい、がしかしあまりに細かな紙モノを商品にしようと思うと、ただちにそれにかかる手間と時間が頭に浮かび、ただただ茫然とするしかないこれらを私は一体どうするつもりなんだ!?
面倒なものばかり堆積し続けるのがエフェメラ屋の自宅という場でありまして、かくして片付けの途上、度々途方に暮れることになり、一向に作業は進まないのでした。
タイムリミットは31日! 片付くのか自宅!?
あ! 画像はファイルのうちの1冊で、戦後札幌の個人店を中心に集めた水貼シールのコレクションから。エンボス多用・デザイン秀逸!

■今週の斜め読みの拾い読み。
GoTo打ち切りの旅行代理店にワクチン接種関連業務を委託するなど見るにつけ、国家の「予算」とは一体誰のものなのかと考えさせられるわけですが、これなんてその最たるもので
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71024?fbclid=IwAR1aB4rdv3snmrTMaI3j782dbNeFiAl5ZVgyKuNPdbucOpd9g2N6Vyy12_U
それでも他国で民主主義が成立している裏にはなるほどあらゆる国家戦略が調査検証対象とされるしくみがあるのねと感心しつつ
https://www.bbc.com/japanese/57096446?fbclid=IwAR30L8IjoVDtkRaoa-Na3Tr3FpKmO47gSVD_jAcz1QxJOECYrE5CWjCAf8A
翻って足元を見れば本来なら可能な限り平等に等分に提供されるべき医療資源でさえ権力の思うがままというわが祖国の民主主義とやらのありようにはもはや笑うしかなく…
https://courrier.jp/news/archives/245510/

 

 

21/04/24 緊急事態宣言下のGWの営業と TRAVEL NOTES のこと


■来週からゴールデン・ウィーク。昨年に続き今年もまた、緊急事態宣言下での黄金週間となってしまいました。
小店は24日(土)12時~19時で営業した後、4月25日(日)より5月12日(水)までお休みをいただきます。
*4月24日(土)に営業予定を変更し改めてお知らせする次第です。
ご不便をおかけいたしまして大変恐縮に存じますが、ご理解を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

本日24日(土)より目黒のアンティークショップGEOGRAPHICAさんが第17回アニ ヴァーサリーを記念して開催する『TRAVER NOTES-旅の記録 旅の記憶』に小店 も参加いたします
コロナウイルスの関係で、今回は陳列の全てをジェオグラフィカのみなさんがやって下さいました。2階の天井の高さまで、見上げるような高さの吹き抜けの下で通路を広くとり、今回は店別のコーナーだけでなく国別のコーナーもご用意されたとか。
ゆったりとした解放感あふれる店内で風を感じながら、久しく味わえずにいる旅気分を味わっていただこうという趣向。もちろん換気も消毒もゆきとどき、安心・万全の環境も整えて下さいます。
「アンティーク紙もの」のカテゴリーでは、紙モノ専門店の草分け、ハチマクラさんが昨年末に続いて参加。古書組合の中で日々眼と感性を磨いているKITAZAWA DISPLAY BOOKSさんアルスクモノイさんが初登場いたします。さらに! 関西方面からオソブランコさん、CHARKHAさんの初参加で、文具系・雑貨系も強化されるという頼もしい布陣です。
そのなかにあってあまり特徴のない小店ですが、海外の観光ガイドやパンフレットなどお馴染みの商品を新たに追加する他、1930年代に渡航した人が持ち帰ったキップ・レシート類少々、 1950年代パリの街で撮影されたスナップ写真欧米各都市でサインや看板を撮影してきた写真ロシアのマッチラベルエッフェル塔のポスターなど、戦前から 戦後まで、かつまた大きいのからちいさいのまで、紙モノを中心に新規投入いたしました。
画像1点目は今回小店の目玉商品、熱帯の風景を油彩で描いたキャンパス「BALI」。木枠からはずされた状態なので、一枚の布といった体裁となっています。 

画像2点目は、1920~30年代の洋雑誌に掲載された優れたグラフィックデザインを選び、カメラで接写した後、写真の紙焼きにして集めておいた、という実に手間暇とコストがかかってる資料をバラしてごく簡単に仮の額に入れてみたもので、すでに陳列済みのはず。
ジェオグラフィカさんのサイトから、この企画展の開催概要を下記に記しておきます。

『TRAVEL NOTES -旅の記録 旅の記憶-』2021.4.24 sat -5.9 sun (最終日は18:00まで)
"4月29日で17周年を迎えるジェオグラフィカではアニバーサリーイベントとして、「TRAVEL NOTES -旅の記録 旅の記憶-」を開催致します。
イラストや写真、切符、チケットなど、旅の記憶や思い出を記す「トラベルノート」。
ジェオグラフィカ店内を海外の紙モノやアンティークの小物で満たし、欧州各地のアンティークショップを巡る「旅」の疑似体験をして頂けるイベントです!"

尚、催事に関する詳細は下記のアドレスでご確認いただければ幸いです。
https://ec.geographica.jp/news/IF000300
今回はコロナウイルス感染学大防止の観点から、参加店が売場に入り、接客することはありませんが、ジェオグラフィカ さんの頼もしいスタッフの方々がついているので安心です。ご不明の点など、スタッフさんを通じてこちらとも連絡がとれます。
お近くまでお散歩など機会があれば覗いてみていただければ幸いです。

■後に全く機能を果たさないことが科学的に証明されることになる布マスク2枚が届いたのがいまからちょうど1年ほど前のことだったかと記憶します。以来この国がやってきたのはGoToのこととオリンピックのことだけで、「そうしたことが」(by ガースー)コロナ対策どころかコロナ拡大に拍車をかけることとなっているようにみえてなりません。
何故、未だにPCR検査のひとつもまともに受けられないのか。世界各国の状況から十分な予測はたったはずなのに、何故、病床は増えないのか、医療従事者やエッセンシャルワーカーを大事にしないのか。どうしてワクチンが満足に用意できず、接種体制は一向に整わないのか。河野某という政治家の役職呼称がワクチン担当大臣から規制改革担当大臣へといつのまにか変わっているのは一体誰の指示で・どういう意図によるものなのか。
下記、そのボロボロ具合についてご参考まで。ニッポンフシギイッパイネ。
https://mobile.twitter.com/buu34/status/1384765096996466688
感染からの自衛しかなすすべのない状況下、みなさまどうかくれぐれもご用心・ご自愛の上、GWをお過ごしください。
 

 

21/04/17 1967-1968 ハブニングとエンバイロメント 未だ知られざる百貨店での前衛!?

来週24日(土)より目黒のアンティークショップGEOGRAPHICAさんが第17回アニヴァーサリーを記念して開催する『TRAVER NOTES-旅の記録 旅の記憶』に小店も参加いたします。ただいま納品締切日を目指して準備の最中。
来週には直前情報として詳しくご案内いたしますが、先ずは下記のサイトで催事についてご確認いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
https://ec.geographica.jp/news/IF000300

■今週の新着品2点は戦後美術史上にいまのところ爪の先ほどの痕跡も残していないのではないかと思われる超トリビアルな紙もの。共通点は1960年代後半に百貨店の付帯施設で開催された、ということでしょうか、アート史的にも商業施設史的にもちょっと面白いかも知れません。
1点目は12月28日(木)、渋谷の東横劇場で開催された『身体障害者のチャリティ ショートショートハプニング集 モザイク』のプログラムとプレスリリースの2点。年記がありませんでしたが複数の点から見て1967年に開催されたものとみられます。
ショートショートハプニングとは何ぞや? ですが、プログラムとリリースを総合すると、二段に組まれた6つの箱が舞台に組まれていて、そのひとつひとつの部屋でハプニングを行っていくというもの。1部屋に照明が当たるのは3分間で、時間が切れると有無を言わさずスポットは次の部屋へ移動、ハプニングが終わっていようがいまいが3分経つと闇に沈みますからね、という趣向。この短いハプニングを全体としては40回分組んでいて、3分毎に氏名された主宰者はどのような表現方法を採用しても良いし、ゲストや協力者を招いて共演しても良いという自由も担保されています。いずれにしてもかかる費用は参加者の自己負担らしく、それと引き換えの自由とも云えそうではありますが。
驚くべきはスタッフから参加者まで、綺羅星の如き参加者のメンツです。
舞台構成・田中一光、音楽監督・秋山邦晴、一柳慧。1~40の出演者=3分間の企画者=責任者=制作者として田中一光、伊坂芳太郎、石本泰博、高梨豊、木村恒久、中村誠、奈良原一高、勝井三雄、宇野亜喜良、大辻清司、横尾忠則+石岡瑛子、永井一正、粟津潔、福田繁雄、中村正也、横須賀功光、細江英公、篠山紀信、立木義治、大倉瞬二、音楽に武満徹、協力に竹邑類、出演に矢崎泰久、番外(!)に丸山明宏 … と枚挙に暇がありません。
しかもこのパンフレットには、旧蔵者・宮澤壮佳氏=美術専門のジャーナリストが実際に観た内容を細かく書き付けているという(番外丸山なんてメモってなければ知る由もないわけで)、資料として申し分のない物件となっております。
ちなみに、全体の予算と寄付金額の走り書きも! 完璧ですね。
*宮澤壮佳氏旧蔵品に関しては当文末の追記をご参照下さい。 

■こちらも資料はほとんどないようで、確かに現品支持体はわら半紙。半世紀を超えたいまま、なるほどこの体裁では、残っているのはごく僅かだろうと推察しています。
1968年、神戸新聞創刊70周年記念事業として三の宮のそごう百貨店で開催された『現代の空間'68 《光と環境》』のパンフレット。こちらも宮澤壮佳氏の旧蔵品です。
オルガナイザーは当時、気鋭の美術評論家だった中原佑介。オーガナイザーとして寄稿した巻頭文は私程度のオツムでは理解するには至らず、がしかし、当時、アメリカを中心に科学技術と芸術との協働が美術界の尖端潮流だったことを思えば、ロジックとしては未だ充分に練れてはいないものの、とにかく同じようなことをやってみたかったのだろうと、その気持ちは分かる気はします。
中原先生のお声がけによるものか、こちらもまた、この後、めきめき評価を上げるアーティストが多数参加。
吉村益信、田中不二、山口勝弘、多々美波、宮脇愛子、野中ユリ、田中信太郎、篠原有司男、河口龍夫など。清水晃は小さなドットを30点描いてあとは略歴だけ。東松照明に至っては略歴を含め白紙という具合で、作品ができなかったか、あるいは何かしら衝突したことへの抗議の表明か、このページが結局もっともたくさんのことを語り始めるのではないかと妄想が暴走し始めそうなのでそろそろやめておきます。
この展示企画の副題は「ENVIRONMENT IN LIGHT」。これを見て大阪万博に関わることになっていく「エンバイラメントの会」を想起する方も多いかと思います。お分かりの通り、山口勝弘など重なっている例もあります。
中原祐介の言葉だけでは私にはよく分からなかった美術史上の「エンバイロメント」ですが、1960年代半ばから~70年代初頭にかけて確実に注目されていたキーワードだったことは確かなようです。

■追記 : 宮澤壮佳氏の旧蔵品については、年内にリストか目録を作成しようかとただいま思案中です。このため、ここのところしばらくご紹介してきた宮澤氏旧蔵品については少しの間、売却しない方向です。どうか悪しからずご理解を賜りますようお願い申し上げます。
長年、戦後の美術・音楽界の第一線で時流を眺めてきた方が、最期まで何を基準として手元に残していたのか、21世紀の焦点をどこに定めようとしていたのか。興味は尽きません。

今週の斜め読みから。
海洋放水が決まった汚染水の管理状態のまずさによる健康被害の可能性について。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=148818590124288&id=100049884435544まあ当然ですよね、という勧告も出ました。重い内容だと思います。
https://www.asahi.com/articles/ASP4J35ZDP4HUHBI03L.html?fbclid=IwAR0itdnqeGuruuGH_4XBsFB4KACQb5SSnLbxvF-2kGrgF3FSa6Maj7m7D44 ワクチン戦争にやぶれた日本です。ここで本土決戦とばかりオリンピックを開催しては都心部が焦土と化すことも充分想定されますので https://www.jacom.or.jp/column/2021/04/210414-50699.php オリンピック開催の暁には、小店は会期中を通じて臨時休業する予定です。

 

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