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17/09/23 久々の欧州行き 三十余年ぶり南回り 初めてのイタリア。なので。

 ■前回のパリから4年ぶりに、ここらで一度海外に出かけてくることにしました。頭のネジの巻き戻しに。

古本屋稼業二十数年、一度も「何も仕事をしない旅」をしたことがなかったので、今回の旅の目的は観光です。金輪際仕事をしない旅にしたい。つまりはホモ・ルーデンスの回復? ならば人間復興の都市へ!
と云うシャレにもならないロジックをひねり出し、出かけることにした先はイタリアです。人生初イタリア。と云ってもフィレンツェとミラノ、ミラノから足を延ばしてトリノ。この3都市。
何しろ遊んでるお金もないのに仕事をしない旅に出かけるのだから、できることならケチりたい。このあたり、実に小者であります。
エアラインを安く抑えた結果、ドバイ経由の南回りの旅となりました。
南回りでの欧州行きは20代半ばで出かけた時以来。あの時は香港でトランジット、バーレーンで給油して、ヨーロッパはとても遠かった。
まさか50代半ばでまたあの時の旅をなぞるようなことになろうとは。
なんてことを思いながら、ついつい ふぃれんつぇ のみのいち、とか、みらの ふるほんや とか ケンサク窓に入力しないではいられない自分の小者ぶりをまずはどうにかしたいものです。
海外に行く気配をちらとでも見せようものなら途端に買い控えの始まる小店。改めて申し上げておきますが、イタリアはあくまで観光。しかも ちょーびんぼー旅行。みなさま成果は期待せぬように。ひとつよろしくお願いいたします。
 
前振りがつい長くなりました。
こうした次第で 9月24日(日)より10月6日(金)まで、お休みをいただきます。店の営業再開は10月7日(土)となります。
少々長めの不在期間でご不便をおかけいたしますが、ご海容を賜りますようお願い申し上げます。
 
■画像は日本郵船が発行していた英文広報誌『Japan』。入荷したのは1932年発行分を中心とした16冊。表紙はいずれも「日本」をモチーフとしたものですが、外国人が描いた日本風と、日本人が描いた外国風とが混在する不思議な味わいのデザイン。本文は図版多数のビジュアル雑誌系で、日本文化の紹介、旧植民地を含む名所・景勝地の写真などで構成されています。
現今、南回りが遠いと云ったところで、この頃の船旅に比べれば雲泥の差。
つべこべいわずにとにかく行ってまいります!

 

 

17/09/16 『広告界』一巻の終わりの1941年分12冊揃い と 謎残るばかりの恩地孝四郎関係

 ■早いものでまた1週間が経ち、土曜日未明の更新です。
先ずは久しく入荷のチャンスのなかった『広告界』、昭和16(1941)年発行の1月号から12月号まで、巻号で云えば第18巻の1号から12号までの1年分・12冊がまとまっての入荷です。
しかも12号は1926年から発行されていたと云われる『広告界』の終刊号。『広告界』で1年分揃うのは珍しく、しかも状態も1冊を除き申し分なく、加えて市場でご教示いただいたお話しによると1941年頃は商工省工芸指導所に居た畑正夫の旧蔵品だとのこと。こうなると簡単にバラすには忍びなく、当面は一括で販売する構えであります。
1941年と云えば近衛内閣に替わって東条英機を内閣総理大臣とする東条内閣が成立、12月8日の真珠湾攻撃により、太平洋戦争が開戦した年として知られますが、雑誌の統合改廃が強力に進められた年でもあって、例えば80誌あった婦人雑誌は17誌に、美術雑誌39誌は8誌へなどなど、急速に規模を縮小しています。副題とはいえ「国家宣伝・生産美術誌」と世情を忖度したかの看板を掲げていた『広告界』も難を避けることはできなかったというわけです。
内容を見ていくと、グラビアページはまだホワイトのアート紙を使っているし、1冊あたりのグラビアページ数も多く、独伊他海外の情報も豊富で、まだまだ余裕がありそうにも見えるのですが。
グラビアページでは、金丸重峰の連載「戦争と写真宣伝」ナチスドイツを取り上げた「政治は演出を要求する」、「ファシスト・イタリアの展示技術」、「支那抗日パンフレット」、「独逸の工場美化運動」、「レンズの総統ハインリッヒ・ホフマン」「ムネ・サトミ 帰朝第一回展」、「仏印へ! 我が現代文化を示す移動写真壁画展」、「航空美術展ポスター作品」、「戦争は新しい表現を生む」、内閣情報部後援「新東亜建設国家総力戦ポスター展」、その他「宣伝文化協会」結成に関する座談会、原弘の寄稿「寡色と多色の表現」、海外動向紹介記事「防空・工業都市の設計に産業美術家も参加しなければならぬ」などなどなどなど全篇これ世情に忖度したプロパガンダ。なのになぜ廃刊!?だと編集者も出版社も思ったに違いなかろうと少々気の毒にもなりますが、権力に阿ったところでいらなくなったら簡単に捨てるのが権力であるということは、見たところ(カゴイケなど?)いまもって不変の真理なのだと思う次第です。
ただし。このプロパガンダ満開のグラビアページはどれもなかなかカッコイイというのもまた事実。当時を代表するよく出来た雑誌であることには違いありません。
もう1点。いつも多くの理解とヒントをもたらしてくれるwikiさんによれば - 感謝を込めて、本日少額ながら寄付しました- 「終刊は1941年12月(18巻12号)とされているが、『雑誌年鑑(昭和17年版)』によると、1941年10月で廃刊されたことになっているそうで、ここにも混乱が見られる。」とのことですが、今回12冊が現れましたので、『雑誌年鑑』のくだりは間違い。どなたかwikiへの加筆をどうかよろしくお願いいたします。

 うう。どうなんだろ~。分からないし~。ど~しよお~。とくれば、ご紹介を他日に伸ばすべきなのです。なのですがしかし。おそらく調べている間もなくもうすぐ松屋銀座「銀座 古書の市」の目録行きになるんだろうな、ならば一度HPでもご紹介しとこかな。ということでまだまだ謎ばかりの2種3点。平たく云えば恩地孝四郎関係資料です。
2点目の画像下段、横に長く広げて置いたのが昭和4(1929)年、日本橋丸善で開催された『第2回 卓上社展 出品目録』。実はこれ、横に二つ折りしてあるのでページ数は8P、裏白・片面印刷で、表紙にあたる部分は木版画の直刷。画像上段右の葉書も「第二回卓上社展覧会 ご案内」のDMで、こちらも木版画に見えなくもない。とは云え一番のモンダイは『目録』の版画の作者は誰か? ということでありましょう。
「卓上社」は恩地が川上澄生、藤森静雄、深沢策一、諏訪兼紀ら7人と結成した版画家のグループ。1928年の結成で、すぐに第一回展を開催しています。
昨年、国立近代美術館で開催された恩地孝四郎展の図録を見ると、「第一回展」については「目録」を典拠として展覧会の出品作が記載されているにのに対し、「第二回展」の典拠は『版画CLUB』。「ALC」で検索しても出てこないところを見ると、表紙が恩地かどうかはさておき、珍しい資料として扱うには十分そうです。
もう1点、画像上段左側は昭和16(1941)年発行の『日本版画協会パンフレット 版画の鑑賞』という小冊子です。開いたページに置かれているのは恩地孝四郎の木版画で、前川、平塚他の木版が全部で4点、さらに、ブブノワの石版1点が巻頭を飾っています。ではではと、再び恩地孝四郎展の図録を参照すると、恩地が前川、平塚とともに執筆した冊子で、典拠は「同書」となっているものの「5章構成だが個々の署名はない」と書かれています。
なるほどはてさて。いま手元にあるものを見ると、テキストの扉のページにある5章のタイトルの下に、何と、ペン書きで執筆者名が書かれているではありませんか。万年筆のインクの色も古びていて、真実味を感じます。ですが、仕入れヒト、つまりワタクシのひいき目というのもありますし、何とか証拠立てる論拠もいまのところ見当たりません。こちらもまた、半端な話しになりますが、恩地らの木版画メインの値付けとなりそうです。

■その他の新着品のご案内は後日として(まだまだあって追いつかず…)大切なご案内。
来週19日は市場の関係で営業は夕方からとさせていただきます。本日16日(土)、来週21日(木)、23日(土)は通常営業いたします。
さらに進んでその翌週ですが、9月24日(日)~10月6日(金)まで、店、通販等休業させていただきます。悪しからず、ご承知おきのほどお願い申し上げます。あ。南まわりでイタリアへ。超貧乏旅行。の予定であります。

 

17/09/09 画像はあれども ろくな解説もつけないままで … 更新は来週までお待ちください!

 ■瞬く間に一週間が過ぎ、今週も新着品のご案内 …… といきたいところなのですが、店主少々くたびれてきておりまして、新着品の更新は1回お休みを頂戴いたします。
とは云えさすがにそれだけでは寂しい。
なので新着品のなかから1点だけ。画像にとったのは、一見、千代紙のように見える『版画 大東亜図集』です。
「東京 三宅松影堂」が発行したもので、太平洋戦争による南方進出で日本が制圧した諸国とその他の植民地および日本の伝統的文様を、木版刷・未綴じの状態で頒布したものとみられます。
中華民国裂地紋様、安南裂地紋様、ビルマ裂地紋様、マライ建物装飾紋様、マライ編物容器紋様、ジャワ布地紋様など12葉。タトウやポートフォリオなどはなく、木版画のみの落札のため、詳細は不明ですが、1942~1943年頃のものではないかと当たりをつけました。

来週は、戦後日本のバレエ関係資料、伊東忠太の『阿修羅帖』全5牧揃、木版刷の和本『華包』や少々珍しい児童文学関係の雑誌など、明日店に到着する新着品について改めてご案内いたします。次回更新予定の土曜日未明まで、お時間をいただけますよう何卒よろしくお願いいたします!

■そしてそして、ご存知 ハチマクラさんの「夏の紙祭り」が今年もやってくる! の詳細は是非、当HP左手柱にある「その他のご案内」をご覧下さい!

 

 

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